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ピープル ❶ 鶴岡敏雄さん(つるおか工務店 代表取締役)

親子3代続く大工から30年以上も前から「ツーバイフォー輸入住宅」にいち早く取り組んだ鶴岡敏雄さん。近年ではサーファーズハウスが大きな人気を集めていますが、その親しみやすい人柄は、サーファーをはじめ海を愛する施主さんに根強く、関東近県にひろがる人気のツーバイフォー輸入住宅の強固なブランドを作り上げました。

 

    

@これを売る時は死ぬとき、とまで愛するハーレーと。ゆっくりと太いエンジン  

  音を効かせ御宿のコーストラインをクルーズする鶴岡さん

 

 

小さな工務店が常に抱える難題である「営業」の壁

「家を建てるとき、お客さんはまずは何をしますか?」

鶴岡さんはゆっくりと問いかける。そして当時を振り返るように語りはじめた。

まだインターネットが今のように普及していなかった当時、お客さん(施主)は雑誌を手に持ち、夢を膨らませながら家族総出で風船がバブルのように浮かんぶ郊外の住宅展示場に足を運んでいた頃。仕事の来ない住宅建築不況を目の当たりにして自問自答を繰り返していた鶴岡さんは、ふと立ちかえった。鶴岡敏雄さんが40歳を前にした頃、大工として出口の見えない頃でもあった。

 祖父の時代から、外房御宿の街で代々大工を営んできた家業は、3代目となる。長身の身体を活かして高校ではバレーボールに専念した。千葉県でも屈指のアタッカーだったこともあり、当時日本一だった大阪商業大学の入学を決めていた。しかし、大工を継いでほしかった父親の強い導きで、東京王子にある、あの田中角栄も通った中央工学校で建築、設計を学ぶ。建築学科の大学生もここで実技を習得するほどのレベルの高い専門学校だ。卒業後はツーバイフォーを専門とする関西系の住宅メーカーに就職。埼玉県の住宅供給公社や、大手のハウスメーカーの建て売り住宅の建設で現場監督などを5年以上経験した。ここで、経験したツーバイフォーのノウハウや人脈が今も活かされているという。

しかし、いうまでもなくバブル経済の崩壊は住宅業界にも容赦なく襲いかかっていた。仕事を探すことの難しさを嫌というほどあじわうことになったが、気がつけば大手ハウスメーカーの住宅着工数は比較的順調に進んでいた。件の住宅展示場が盛況の頃である。小さな工務店が常に抱える難題である「営業」の壁にぶち合ったのである。「営業」ってなんだろう?

 

(写真)ゆったりとした平屋や大きなLDKなどダイナミックな設計を実現する。房総千葉、横浜、川崎などつるおかスタイルの輸入住宅は確実に人気上昇中

 

「在来工法は一般のクルマ、輸入住宅はスポーツカーだよ、売るならフツーのクルマだ」。そんな時代だった。

「そうだ、もう一度お客さんの気持ちに戻ってみよう」

鶴岡さんの選択は、大手住宅メーカーのフランチャイズに参加することだった。まだ日本でもフランチャイズ制度が成熟していなかったその時代、結果的に制度自体が穴だらけで、いい様に資金を出さされ大きな損失を被った鶴岡さんが得たもの、それは「営業と技術」だった。それだけが彼の身体に財産として残った。「在来工法は一般のクルマ、輸入住宅はスポーツカーだよ、売るならフツーのクルマだろ」周囲にはそんな声がしきりだった。

だが、鶴岡さんには確信があった。

「輸入住宅でいく」

モデルハウスも持たない零細工務店には、施工の実績がすべてだった。だから予算を度外視して石を張ったり、材料にこだわってつくり込んだ。そんな利益の薄い苦しい仕事がしばらく続くことになる。

ところが、1999年、スペイン瓦を葺いた南欧スタイルの住宅が有名雑誌「住まいの設計(扶桑社)」で特集され大きな反響を得ることになった。「つるおか工務店」はツーバイフォー、輸入住宅の専門の工務店として大きな一歩を踏み出したのである。小さいけれどキリリと光る技術力。「ツーバイフォー輸入住宅」という宣伝文言がどうどうと看板を飾った。同時に彼自身も会社のスタッフを伴ってヨーロッパ、特にスペイン、フランスへの旅を重ねた。

「いくら大工の腕が良くてもだめ。写真でこうだろうなって考えてもだめ。本物を見ること」の大切さをいまでも信じているだからこそ、いまでも毎年2回の海外研修旅行は欠かさない。

 「ラーメンが食べたければ、一般食堂でなくラーメン屋さんにいくはず」という確信を持って、これからもツーバイフォー輸入住宅を貫く姿勢だ。強い信念の影で見え隠れする気配りと優しさ。「つるちゃん」と親しまれる愛称はその証だ。愛車ハーレーで海岸線をクルージングするのは、いつもの気晴らしだそう。それは鶴岡さんの素朴な優しさのエネルギー源なのかもしれない。

PROFILE

つるおかとしお◎1957年千葉県御宿町出身。祖父からつづく大工の家に生まれる。高校時代にバレーボールで優秀な成績を残しながらも、家業に従事。ツーバイフォーの専門住宅会社に就職して現場を学び独立。かずかずの困難を乗り越えて30年以上、ツーバイフォー輸入住宅を専門にしたハウスビルダーとして千葉はもちろんのこと、横浜、埼玉など広範囲な関東近県を商圏としている。趣味はオートバイ、旅行。愛称はつるちゃん。